『霊眼』 中村啓

よつばシステム株式会社 (2011年7月15日 17:06)

 鬱々とした気持ちが人間に与える影響、それは時として人を違った世界に引きずり込んでしまう。
世界、いい世界じゃない。人が今まで見ようとしなかったセカイ。

この本の登場人物は決してスーパーマンでも人格者でもない、いや逆に精神的にどん底にいた。
そこから這い上がる訳でもなく、身の回りに次々起こる不思議な現象に取り込まれていく。

ところどころに配された、不穏なイメージを喚起する描写が絶妙。
小さな不安を呼び起こす出来事がいくつも重なって、徐々に物語の緊張を高めていく。
不安の積み重ねていくことで、読者を引き付け、その心を緊張の糸で縛りあげる。
不安がピークに達したら、今度は鮮烈な展開が待っている。

喜怒哀楽といった感情の揺さぶりというよりも、とにかくダークな展開が続くが、それでもきちんと最後まで読めてしまうのがすばらしい。
オカルト要素が満載ながらも、その内容に現実味を持たせているのも、この生々しさを伴った描写のなせる業である。
理屈じゃなく、言葉でもなく、その雰囲気を是非味わってほしい作品だ。

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システム事業部 開発第一グループ Y.H
 

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『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』 竹田恒泰

よつばシステム株式会社 (2011年4月15日 11:53)

私のお薦めの一冊は、竹田恒泰著「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」です。

この本には、私達が普段何気なく行っている事、思っている事、感じている事が
実は、大変素晴らしい事であると改めて教えてくれる本だと思います。

それは、世界中からの評価でもわかると著者は言っています。

例えば、「勿体無い」という言葉は、ケニア人の「ワンガリ・マータイ」さんが、
世界中に広めたので有名になりましたが、私達は、小さいときから常に聞かされていたので、
物を大事にする(粗末にしない)というのは当たり前のことにように思いますが、
そんな言葉(単語)があるのは日本だけらしいです。

このように、この本には日本人の良い点や魅力などが数多く読みやすく書かれています。

また、本書を通して「日本の歴史」についても学ぶきっかけになるかもしれません。

この本を読み終えたらきっと「日本に生まれて良かった。」と思うに違いありません。

<この本の構成>

序章 世界で一番人気がある日本
1章 頂きます(いただきます)
   - 「ミシュランガイド」が東京を絶賛する理由
2章 匠(たくみ)
   -  世界が愛する日本のモノづくり
3章 勿体無い(もったいない)
   -  日本語には原始日本から継承されてきた“和の心”が宿る
4章 和み(なごみ)
   - 実はすごい日本の一流外交
5章 八百万(やおよろず)
   -  大自然と調和する日本人
6章 天皇(すめらぎ)
   - 何故京都御所にはお堀がないのか
7章 ジャパンルネッサンス
   -  日本文明復興
巻末対談 日本は生活そのものが「芸術」だ
   - 天皇から派生する枝葉のなかにわが国の文化はすべてある

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ビジネス推進部 K.Y

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『あかね空』 山本 一力

よつばシステム株式会社 (2011年3月15日 15:32)

この本は、山本一力氏の直木賞受賞作です。
時代小説というジャンルに分類されるようですが、あまり重くなくとても読みやすかったです。

お話は、主人公の栄吉が上方から江戸へ下り豆腐屋をはじめるところから始まります。
最初は、西と東の味の趣向の違いに悩まされ商売はなかなかうまくいきません。
しかし、嫁をもらい苦労しながらも豆腐屋を営み、3人の子供にも恵まれます。
このまま順調にいくのかと思っていたら、夫婦のすれ違い、親子のすれ違いなど、
思い合っているのにうまくいかず心はどんどん離れていきます。

親子2代にわたる豆腐屋を中心にあきさせず、読んでいて引き込まれていきました。
他の作品も読んでみたくなる、そんな1冊だと思います。

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 管理部 K.H 

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